無我=無心であること。我意がないこと。


今回の彼の行動は全くもって自我である。


仏教思想で言う無我も

→あらゆる事物は現象として生成しているだけで、それ自体を根拠づける不変的な本質は存在しないとする仏教の根本的な思想


とある。


人間の本質とプロレスラーの本質は違うのかもしれない。

しかしレスラーでも人間である。人間としてのルールを守らないものが無我を名乗る資格もないと我輩は個人的に思う。


社長に無断で部長が有望な新入社員を引き連れて他社に入社。そしてそのブランドまで持っていく。このような背信行為は一般社会では許されない。


彼はクラシカルなレスリングをしていて好きだった。思想も好きだった。

しかし、今回のことで諸行不一致が分かった。

せめて藤波社長に先に話をして欲しかった。



全日本プロレス入団の西村「無我の2文字は譲れない」

無我を離れ全日本プロレスに入団した西村(左)。征矢(右)も西村に追従【スポーツナビ】
 全日本プロレスの武藤敬司社長は19日、都内・事務所で緊急会見を開き、無我ワールド・プロレスリングに所属していた西村修と征矢学の全日本プロレス入団を発表した。

 武藤から「このたび全日本プロレス入団が正式に決まりました」と紹介を受けた西村は、「さまざまな人生の紆余曲折(うよきょくせつ)がありまして、本日、全日本プロレスに入団いたします。胃が、内臓が取れるぐらい考えました。自分の追及するプロレス、信念……それができる団体が全日本プロレスだった。今後は入団ということで100%この団体に力と愛を注いで活動していきたい」と語り始めた。

 無我ワールドは退団かとの問いには「そうです」と答え、「(藤波辰爾には)これから伝えます。まぁ本当に事件というか……多分いろいろなうわさで藤波社長の耳には伝わっているとは思いますけど……征矢を連れたことも極秘で動きました。すべての責任は私にあります」と、無我の代表取締役である藤波には未だ報告していないことを明かした。今後さまざまな問題を巻き起こす可能性もあるが、「問題となるのは覚悟の上です。伝統と格式高いプロレスをやりたかった」と西村の決意は固い。

 さらに無我ワールド退団に至った理由について「絶対的な試合数の少なさと、限界が私自身の中で見えた」と、今年8月には1回しか大会を開催できなかった同団体の活動部分で退団に思い至ったようだ。そして「最終的な決断は昨日」と、無我ワールド後楽園大会と全日本代々木大会が開催された18日に退団と入団を決意した。

 いつごろから全日本プロレスへと考えるようになったのかには、「8月の時点で……無我ワールドが昨年8月に旗揚げしてから興行日数わずか月に1日というのもあって、プロとしてもっと試合がしたい。無我の思想なり哲学を披露する場が1カ月に1試合では、プロとしては失格なんじゃないかと……8月ぐらいから深く考えはじめた」と、8月には試合をしたい欲求とともに無我ワールド退団を考えはじめたようだ。

 さらに「上井ステーションをはじめ、2つ3つのインディー団体とハッスルさんにも出させてもらい、フリー宣言を近々しなければならないという考えに至った。しかし最終的に日本に腰を下ろすとなると、団体所属が一番いいのではと。そして団体に所属するのであれば、メジャーの団体・試合数もきちんとある・巡業で日本中を回っているというところは3つ4つに限られ、その中で自分の思想と一致し、そして100%の愛をもって共鳴できるところとなると全日本しかなかった」と語り、試合数が確保され思想も一致する全日本プロレス入団を決断した。

 これからも無我の2文字を背負っていくのかと問われると、「一番最初、95年に無我を立ち上げたのは藤波さんですけど、そのあとずっと新日本プロレスの中でもこの2文字を守ってきた自負が私にはあります。その2文字はどんなことがあっても譲れません」と述べ、無我ワールド退団以降も“無我”の2文字を背負っていくと力強く語った。